はじめてのゼロ活

家族と始めるプラスチック削減買い物術:無理なく続く賢い選び方

Tags: ゼロウェイスト, 買い物, プラスチック削減, 家族, エコライフ

「はじめてのゼロ活」へお越しいただきありがとうございます。ゼロウェイストは環境に配慮した暮らしを目指す素晴らしい取り組みですが、一度挫折を経験され、どのように再開すれば良いか迷われている方もいらっしゃるかもしれません。特に家族の協力なしには難しいと感じることも多いでしょう。

この度、私たちは日々の暮らしの中で最も頻繁に行われる「買い物」に焦点を当て、家族みんなで無理なくプラスチックごみを削減するための具体的な方法をご紹介します。完璧を目指す必要はありません。小さな一歩から、できることを少しずつ始めることが継続への鍵となります。

ゼロウェイスト買い物術を始める前に

ゼロウェイストを始める際、何から手をつけて良いか分からなくなることがあります。情報過多の時代において、特定の目標に絞ることは、継続するための大切な第一歩です。今回は「買い物におけるプラスチック削減」という明確な目標を設定し、具体的な行動へと繋げましょう。

ゼロウェイストの取り組みは、完璧を目指すことよりも、まずは「意識すること」から始まります。ご自身やご家族が普段どのようなプラスチック製品を購入し、それがどのようにごみとなっているのか、観察してみることから始めてみませんか。

ステップ1:買い物の現状を把握する

まずは、ご自身の買い物の習慣や、ご家庭でどのようなプラスチックごみが多く出ているかを把握することから始めます。

  1. ごみ箱の中身を確認する: 一週間、ごみ箱に捨てられるプラスチック製品のパッケージを意識して見てみましょう。どのような種類のプラスチックが多いですか。
  2. 買い物リストを見直す: 普段作成している買い物リストの中に、プラスチック包装の商品が多いものはありませんか。代替品を探すきっかけになります。

現状を知ることで、どこから手をつければ良いか、具体的な目標が見えてくるはずです。

ステップ2:買い物前の準備を習慣にする

買い物に出かける前に準備を整えることは、プラスチック削減の最も基本的なステップです。

  1. マイバッグの持参: 買い物に行く際は、常にマイバッグを持つことを習慣にしましょう。車の中や玄関に常に置いておくなど、忘れにくい工夫が有効です。
  2. マイボトル・マイ容器の活用: コーヒーショップや惣菜店などで、飲み物や食べ物を購入する際にマイボトルやマイ容器を持参できないか確認してみましょう。近年は対応している店舗が増えています。
  3. 野菜ネットやメッシュバッグ: 野菜や果物を購入する際に、プラスチック袋の代わりに使える再利用可能なネットやメッシュバッグを用意すると良いでしょう。

これらの準備は、ご家族で協力しやすいポイントでもあります。お子様に専用のマイバッグを選んでもらうなど、楽しみながら取り入れることができます。

ステップ3:賢く商品を選ぶポイント

お店での商品の選び方を少し工夫するだけで、プラスチック削減に大きく貢献できます。

  1. パッケージの少ない商品を選ぶ: 果物や野菜はバラ売りを選んだり、お菓子などは大袋や簡易包装のものを選ぶなど、プラスチック包装が少ない商品を選びましょう。
  2. 量り売り・バルク品を活用する: 最近では、洗剤やシャンプー、ナッツやドライフルーツなどを量り売りしているお店が増えています。ご自身の容器を持参し、必要な分だけ購入することで、プラスチック容器のごみを減らせます。
  3. 耐久性のある製品を選ぶ: 長く使える製品を選ぶことは、結果的にごみを減らすことにつながります。安価なプラスチック製品を何度も買い替えるよりも、少し高価でも長く使える品質の良い製品を選ぶ視点も大切です。
  4. 地元の旬の食材を選ぶ: 地元の農産物直売所などを利用すると、過剰な包装が避けられるだけでなく、輸送にかかるエネルギーやプラスチックを削減できます。

ステップ4:家族みんなで楽しく取り組む工夫

ゼロウェイストは一人で抱え込まず、家族みんなで取り組むことで継続しやすくなります。

  1. 家族で目標を共有する: なぜプラスチック削減に取り組むのか、その目的を家族と共有しましょう。子供たちには地球環境を守る大切さを分かりやすく伝える良い機会にもなります。
  2. 買い物を協力して行う: 家族で一緒に買い物に行き、誰がマイバッグを運ぶか、どの商品を選んでくるかなど、役割分担をすることで、それぞれの意識を高めることができます。
  3. 成功体験を褒め合う: マイボトルを使った日、パッケージの少ない商品を選べた日など、小さな成功体験を家族で共有し、お互いを褒め合いましょう。ポジティブな声かけが継続の原動力となります。
  4. 完璧主義を手放す: 全ての買い物をプラスチックフリーにすることは難しいかもしれません。無理なく、できる範囲で取り組むことが大切です。「今日はこれを選べた」という達成感を大切にし、できなかった日があっても、また次から始めれば良いのです。

まとめ

ゼロウェイストへの道のりは、決して一直線ではありません。時には立ち止まったり、以前の方法に戻ってしまうこともあるでしょう。しかし、大切なのは、また一歩を踏み出すことです。

「買い物」という日常的な行為からプラスチック削減に取り組むことは、目に見える変化をもたらしやすく、家族との会話のきっかけにもなります。焦らず、ご自身のペースで、そしてご家族の協力を得ながら、楽しみながら「はじめてのゼロ活」を継続していただければ幸いです。

小さな選択が、未来の地球を大きく変える力となります。今日からできることを見つけ、ぜひ実践してみてください。